第16回 世界仏教婦人会大会 8/31アメリカ大会1日目-基調講演
10:00~12:00まで基調講演がありました。
(仏教研究家の都路恵子さんと米国仏教団 ストックトン仏教会
駐在開教使 本好由紀子さん)
(仏教研究家の都路恵子さんと米国仏教団 ストックトン仏教会
駐在開教使 本好由紀子さん)
都路恵子さんの基調講演では、浄土真宗はお聴聞にあり
との教えから、教行信証を音読して聞いてみた
お話をして下さいました。
繰り返し聞くうちに、教行信証は、親鸞聖人の頂きの
感動だったと気づいたそうです。
そして、人生の一本道である二河白道(にがびゃくどう)
について説かれました。
また、北海道のお寺の坊守さんだった
鈴木章子さんの詩をご紹介下さいました。
「念仏は 私に ただ今の身を 納得して
いただいてゆく力を 与えてくださる」
との教えから、教行信証を音読して聞いてみた
お話をして下さいました。
繰り返し聞くうちに、教行信証は、親鸞聖人の頂きの
感動だったと気づいたそうです。
そして、人生の一本道である二河白道(にがびゃくどう)
について説かれました。
また、北海道のお寺の坊守さんだった
鈴木章子さんの詩をご紹介下さいました。
「念仏は 私に ただ今の身を 納得して
いただいてゆく力を 与えてくださる」
本好由紀子さんの基調講演で印象に残ったのは、
小さい頃、『おばあちゃんに、お寺の廊下を拭くのを
義務づけられた』こと。
自分の事は、自分が一番分かっていると思っても
4つの自分に分けると
① 自分も他人も知っている自分(解放)
② 自分は気付いていないが他人は知っている自分(盲点)
③ 他人は知らないが自分は知っている自分(秘密)
④ 自分も他人も知らない自分(未知)
があり、自分を知ることについて説かれました。
また、アルツハイマー病の母を看病した娘さんの話では、
「私の母を、私の世界に引っ張り込んではいけない。」
と、お伝えくださいました。
小さい頃、『おばあちゃんに、お寺の廊下を拭くのを
義務づけられた』こと。
自分の事は、自分が一番分かっていると思っても
4つの自分に分けると
① 自分も他人も知っている自分(解放)
② 自分は気付いていないが他人は知っている自分(盲点)
③ 他人は知らないが自分は知っている自分(秘密)
④ 自分も他人も知らない自分(未知)
があり、自分を知ることについて説かれました。
また、アルツハイマー病の母を看病した娘さんの話では、
「私の母を、私の世界に引っ張り込んではいけない。」
と、お伝えくださいました。
都路恵子さんの教行信証の音読には驚かされました。
私も、14年前に、音読して聞いていたものがあります。
中央仏教学院の通信教育の教科書です。
お聴聞というより、2時間以上の通勤時間がもったいない
一心でしたが、繰り返し聞くことで何かが分かる気がしました。
幸い、持っていた携帯電話に録音機能が備わっていたので
音読を始めましたが、すぐに壁にぶち当たりました。
人名や、仏教用語が難しくて、読み方が分からないものが
あるんです。お手軽なインターネットには、まず載っていない。
そもそも漢字が変換できないものが多い(笑)
広辞苑や、ブリタニカ百科事典、国語や古語辞典、
本願寺家系図なども参照して分からないものは、
最終的には、本校の先生に質問状を送りました。
回答が届いた時の、モヤっとすっきり感の爽快な事!
音読しようとすると、ちょこちょこ知らない単語につまづいたりします。
例えば、『形而上学(けいじじょうがく)』が分からなくて、
広辞苑で調べると『形而上学は、自然学の後に置かれた書だ』
とあって、何のこっちゃ?と思うのです。しばらくして
東京の森ビル美術館に行った際、たまたま形而上学の作品展が
開催されていて、ふらっと立ち寄って見ている内に
自然からインスピレーションを得て、自然の美しさを基に
形作られた物だと、気が付かされたりして、やっと腑に落ちたりします。
調べ終わって、音読してみると、言い回しで何度も
つっかえたりして、進まない箇所が出てきたりします。
ちゃんと録音できたか確認してみると、知らない人の声が聞こえます。
録音したデータは、携帯からパソコンにデータを吸い上げ、まとめて
CD-RWに焼き、車で繰り返し聞いていました。
お経が、私達に向けられている、現在のお釈迦様の説法であるように
教科書は、先生方の生の講義であると感じます。
◇二河白道について◇
私達は、命を授かった瞬間から、死亡率100%で人生の一本道を歩みだしています。
立ち止まろうが、戻ろうが、くねくね曲がろうが、広い宇宙から眺めたら
真っ直ぐな細い道です。
ラジオから「迷うことは、道を知ること」と流れてきました。
中道を知るために、迷いの苦界であるこの世界に生を受けたのですね。
東の盗賊や恐ろしい獣が、後方から迫ってきます。
お釈迦様の「この道をそのまま行け~」と、お勧め下さる声が聞こえます。
覚悟を決めて西のお浄土に向かって歩く白い道は、南に荒れ狂う火の河と、
北からの底なしの波浪渦巻く水の河に挟まれ、火と水が
交互に襲い掛かり止みません。
止まないのは、火と水が自分から湧き出る煩悩だからです。
白い道を、どんどん狭めていくのは、自分自身なんです。
お釈迦様の教えに出遇ったならば、西の彼岸から、阿弥陀様の
「そのまま、来なさい。大丈夫。」という法の声が聞こえます。
後ろから「危ないから戻りなさい。」と親しげに近づく
盗賊や恐ろしい獣は、嫌なことは避けたい、面倒くさいことから
逃げたいなどの自らの怠惰な心。
堕落しやすい人生にあって、強く明るくしっかり前を向いて
歩んでいけるのは、お釈迦様の教えと阿弥陀様の法に照らされ
み教えを聞きながら、お陰様に気が付かせて頂けるから。
たとえ道が、めちゃくちゃ幅が広かったとしても、私の身体を
支えてくれる足の裏の幅は、せいぜい12cmそこそこ。
私を支えてくれる大いなる足の裏さえ置けるなら、白い細道の
なんと頼もしいことか!
本好由紀子さんの基調講演では、お寺の廊下を拭く話が出たとき、
すぐに掃除で悟りを開いたお釈迦様のお弟子さん
周利槃特(しゅりはんどく、チューダ・パンタカ)を連想しました。
本好由紀子さんのおばあちゃんは、素晴らしい人だと
思いました。
以前、掃除会社の方が、「掃除を突き詰めていくと
どこに、どんな風に、どういった汚れが付くのか
予想できるようになります。」とおっしゃっていました。
掃除により、あるべき姿に気づかされ、
真実を知ることでお悟りを開かれるのかもしれません。
それから、自分を知ることについて説かれた中でも
④ 自分も他人も知らない自分(未知)について、
近年、片りんを見ました。
④ 自分も他人も知らない自分(未知)について、
近年、片りんを見ました。
去年、主人が人間ドックの胃カメラで腫瘍が見つかり、
レントゲンであんこが詰まった温泉饅頭のようなものが写り、
膵臓癌の疑いで検査入院しました。
全身麻酔を受けましたが、麻酔が効かず、
看護師さん3名が必死に押さえる中、手術中に1時間半大暴れしてました。
3回再検査しましたが、結局、腫瘍は見つかりませんでした。
主人にとっては、『あ!冷たいっ』と思った次の瞬間、
「もう終わりましたよ。」と先生に肩を叩かれた位の一瞬だったそうです。
耳識・鼻識・舌識・身識・意識・末那識・阿頼耶識。
麻酔が主人の末那識に作用せず身識だけが無意識下で反応したか、
はたまた外部からの刺激で阿頼耶識が反応したのか、
まだまだ分からないことだらけです。
レントゲンであんこが詰まった温泉饅頭のようなものが写り、
膵臓癌の疑いで検査入院しました。
全身麻酔を受けましたが、麻酔が効かず、
看護師さん3名が必死に押さえる中、手術中に1時間半大暴れしてました。
3回再検査しましたが、結局、腫瘍は見つかりませんでした。
主人にとっては、『あ!冷たいっ』と思った次の瞬間、
「もう終わりましたよ。」と先生に肩を叩かれた位の一瞬だったそうです。
耳識・鼻識・舌識・身識・意識・末那識・阿頼耶識。
麻酔が主人の末那識に作用せず身識だけが無意識下で反応したか、
はたまた外部からの刺激で阿頼耶識が反応したのか、
まだまだ分からないことだらけです。
つづく。
コメント