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2014年9月13日 (土)

福島県浪江町、常福寺さまでのボランティア活動 (2013.05.03~05.05)

2013年5月3日~5日、福島県双葉郡浪江町の常福寺へ、ボランティアに出かけてまいりました。この地区は、2013年4月より「避難指示解除準備区域(年間積算線量20ミリシーベルト)」を下回る地域に指定されたことにより、震災から約2年経って復旧作業が行えるようになった地域になります。
 浪江町の常福寺は、福島第二原発からは直線距離で約15kmに位置しています。この場所を簡易の線量計で計測したところ、約0.14~0.2マイクロシーベルトでした。

Public_office 作業については、地震の影響で破損した壁の破片、ブルーシートでは防ぎきれなかった砂や風雨等の影響で、本堂、廊下、後堂は、雑巾がけすると一拭きで真っ黒になってしまうほどです。活動の内容は、浄土真宗本願寺派東北教区ボランティアセンターの活動者ブログ「平成25年5月」に掲載されています。
 なお、活動中は南相馬市鹿島区にある勝縁寺さんの会館を宿泊所として利用させていただきました。そればかりか、5/4には浪江の常福寺さん、勝縁寺さん、原町の常福寺さんを交えて、地元のお寿司屋さんで御馳走までしていただき、ボランティアとして活動させていただいているはずなのが、申し訳なく思っています。
 また、東京地区中央仏教学院通信教育生つどいの会からは、支援金や食材の提供といった多くの支えを受け、お陰様で3日間を9人で作業をさせて頂きました。その結果、本堂と周辺はどうにか片付けられました。また、第2回目の活動グループに庫裡をお任せすることになりました。

Road 3日目の作業を終えて、常福寺のご住職の案内で浪江町の主だったところを案内していただきました。市街地(内陸)に入って行くと、約0.6~1.0マイクロシーベルト。
上の写真は、『浪江新町』バス停付近の歩道です。
ここから内陸に少し進んだ所に、除染された黒色の樽の様な物の仮置き場があり、そこでは、約2.0マイクロシーベルト(車中)でした。

こうして活動させて頂いた中で、復旧の進んでいる地域と遅れている地域の差が大きく、更に、未だに手を付けられない地域、帰宅をあきらめざるを得ない地域など様々で、復旧作業は今後も続いていく事を忘れてはならない。また、被災地域の方に寄り添い、復旧と復興を応援していく事が、まだまだ必要であることを痛感いたしました。
 除染処理した物に関しては、実際にあの黒い塊と、線量計の数値の上昇を目にすると、今後の最終処分場所の決定については、不安を感じてしましました。だからこそ、きちんとした議論を経たうえで決定すること。迅速な行動が必要があると感じました。

Nuclear_power_plant 原発が見える海岸(直線距離で約5km)では約0.2マイクロシーベルト未満という状態でした。また、被害にあった建物、車や漁船はそのまま放置されたものが多数ありました。(2013.05.26)
この度の活動は、2013.5.20の本願寺新報に活動状況が掲載されました。第2回の活動(5/17~19)は、2013.6.1の本願寺新報本願寺新報に掲載されています。
(釈東海)

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