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2026年1月24日 (土)

白と黒

中学生時代の全体朝礼。
朝、全校生徒が校庭に立って整列し、校長先生の話を聞く。
時々、朝礼中にバタンっ!!と大きな音と共に、倒れる生徒が居たりする。
(倒れる前に、周りの人で支えてネ)
その日は突然やってきた。私の体験は、こうだ。
立っていると、ただならぬ気配を感じた。目は開いている。
視界は180度+ちょっとくらい。なのに見えないはずの
自分の左後方から白と黒の砂嵐がやって来るのが見える。
距離にして、おおよそ10メートル先から近づいて来るのだ。
その砂嵐は、知る人ぞ知るアナログテレビの砂嵐にそっくりだ。
ザーっという音と共に、白と黒の細かいチカチカした映像が流れる
あれだ。
その砂嵐が、左後方10メートル先から音もなく近づいて来るのが分かる。
『うぉー!何か来るぞ、来るぞー!』と思いながら
頭がグワングワンしだす。
ついに、その砂嵐に飲み込まれる瞬間!!
『あ~もうダメだぁ~』と、しゃがみ込むと、
その砂嵐の影像が消える。
周りの子たちに「大丈夫?」と声を掛けられることになるのだが
吐き気がして、水道のある所までダッシュする。
吐いたり吐かなかったりで、そんな砂嵐事件が中学生時代3回は起きた。
不思議なのは、高い所から落っこちる夢を見ても、地面にぶつかって
ベチャっとなる影像は見ないのと同じで、砂嵐に飲み込まれた後の
先の影像は見たことがない。
【目を白黒させる】という言葉がある。
周りの人から見て、目の切れ間から、白目と黒目が交互に
見え隠れしている現象にみまわれた人を指しているのかと
思っていたが、当の本人は、白と黒の砂嵐が見えている現象のこと
なんじゃないのか?と思ったりした。
周りの人が見えている世界と、私の見えている世界が違う事が面白い。

以前、交通安全運動のイベントで、指導員の方が小学生たちに
「信号の色は何色がある?」と聞いていた。
「赤」、「青」、「黄色」の声の後に、なんと
「黒」と答えた子が居て、衝撃を受けた。
言われてみれば、点灯していない信号は、黒く見える。
答えたその子は、光っていない部分にも光を当てて黒色として
見ている姿に感動を覚えた。
私たちには、見ているようで見えていない世界が、まだまだ
あるようだ。

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